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別冊マーガレット1月号の ふつうな僕らの 9話の感想です

ふつうな僕らの 第9話 湯木 のじん 先生 著

ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!

『一颯が 耳が聞こえない かわいそうな子なら  俺は 母親に捨てられた かわいそうな子だった』

父子家庭で育つ 柴崎くんは、小学生の時 土曜日に よく、おばあちゃんの家で お世話になっていました。

そんな ある日、一颯先輩のお母さんに ある頼まれ事をされます。

「一颯 手話サークルに行ってるんだけどね その日私 用事があって ついて行けなくて」

「一颯はひとりで行けるって言うんだけど ちょっと心配で」

「よかったら 一緒に行ってもらえないかな」

『それから少しして 土曜日は 一颯とふたりで手話サークルに行く日になった』

『一颯が中学に入ってからも何も変わらなかった』

しかし、一颯先輩が 日高先輩と親しくなると、変わっていきました。

『「3人」なんて 「ふたり」と「ひとり」だ』

とある日、柴崎くんは 一颯先輩に問いかけます。

「なんで あいつと付き合ってんの?  好きじゃないくせに」

すると 一颯先輩は、手話で “…何だよ 急に” と言います。

「全然 幸せそうじゃない」
“今まで 幸せなんて 思ったことないよ  桜介は? あるの?”
「……  俺も ない」
『「ふたり」でもなかった 一颯はひとりだったんだ  ずっと』

   ……

写真部の合宿 2日目、椿との約束の時間まで 柴崎くんと一緒に過ごしていた、一颯先輩。

4時に間に合うよう 待ち合わせ場所に向かうのですが、その途中 具合が悪そうな 日高先輩を見つけ、彼女のところへ 行ってしまいました。

「…一颯?」
“ごめん 先に行ってて 後で行くから”

茶屋街へと 先に到着した 柴崎くんは、少しだけ見て 帰るつもりだったけど、椿に「ちょっと話そうよ」と言われ 受け入れます。

「昨日 日高先輩と 何があったの?」
「…………  いつから いた?」
「ぬすみ聞きしたわけじゃないよ コーヒー牛乳 買ってって 頼まれてて  ……執着してるとか そんなとこ」
「子供捨てて 出ていったとか そのへん?」
「……そう」
「本当のことだよ 男と家出てった  昔のことだし もう何とも思ってない そういう顔するなよ」
「…うん」

「……  俺は一颯に 執着なんかしてない」

「写真部に入ったのは 一颯に誘われたからだけど 別に一颯がいたから この学校に来たわけじゃない」

「あの人に謝れっていうなら そんな気ないよ 本当のこと言っただけだから」

「俺は何も 話すことなんか ない」

すると その時、椿のスマホに 一颯先輩から連絡が入りました。

内容は、“途中で会った 奈央の具合が悪くて 心配だから、約束してたけど 行けないかも” というものです…。

「柴崎君  暇だったら 一緒にパフェ食べようよ  先輩 来れなくなったみたい」

   ……

ホテルに戻った 一颯先輩は、柴崎くんに “…怒ってた? 約束やぶったこと” と聞きました。

柴崎くんは「何が?  ……ああ 花川?  普通にパフェ食ってたけど」と答えますが―――

「あの人とも 花川とも仲良くしようなんて 虫が良すぎるんじゃない?」

「花川はお前のこと 好きだから 文句なんか言わないし 受け入れるだろ なんでも  でもそんな できた人間かよ」

“…悪かったって 思ってるよ でも奈央は 友達だし ほっとけないよ”
「本気で言ってんの? それ  俺でも分かるのに お前が分かんないの?  あれが友達なわけないだろ」
“…なんだよ なんで桜介が怒るんだよ  関係ないだろ”

「一颯は女がいなきゃだめなんだ」

「…確かに 俺は関係ないよ  でもお前には分かんないみたいな顔されるのむかつくんだよ」

「…いつまで そうなんだよ お前は」

   ……

写真部の1年生だけで親睦会を開き お喋りしていると、一颯先輩と日高先輩の話になってしまいました。

すると、柴崎くんが 気を利かせてくれて、椿を 外に連れ出してくれます。

「…今日楽しみしてたから やっぱりちょっと 悲しかったらしい…  気にしてないつもりだったんだけど…」

「だって 仕方ないでしょ ほっとけないもんね 日高先輩のこと」

長~い ため息をついた 椿は、気持ちを切り替え「よし もどろ!」と 元気に言いました。

「みんな 待ってるよ ほら 立って  私はもう 大丈夫だから」
「うそつけ」

「本当だよ  だって ふたりでパフェ 楽しかったでしょ」

「昨日 夜にふたりで 写真 撮りに行ったのも 楽しかったしね」「ね?」

「………  ……怖くないの?」
「何が?」
「相手が同じ気持ちじゃなかったら どうするの?」
「…え 楽しくなかったの?」
「………」

「…でも 私は柴崎君と一緒にいるの 楽しいよ  さっきも心配してくれて うれしかったよ」

誰かを想う気持ちが 気持ち悪いなんてこと  ないよ」

柴崎くんは、椿に触られることは 嫌じゃなくなっていました。

そして、微笑みながら「俺も 楽しかったよ  普通に」と言ってくれます――――――

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