別冊マーガレット8月号の ふつうな僕らの 最終話の感想です
ふつうな僕らの 最終話 湯木 のじん 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
椿は 耳の聞こえない一颯先輩の優しさに惹かれ、告白するのですが 断られてしまいました。
それでも、側に居続けた 椿。ついに 気持ちが通じ、ふたりは 恋人同士に。
一颯先輩の友人・桜介に 想いを打ち明けられ、椿 一颯先輩 桜介 3人の関係がギクシャクしてしまいます。
しかし 無事に仲直り。一颯先輩の大学受験、上京が近づき――――――
クリスマス、水族館へ来ている 椿と一颯先輩。
去年からの約束を果たすため、一颯先輩が言い出し 誘ってくれたのです。
そろそろ付き合って1年が経つ ラブラブなふたり。とても楽しい1日を過ごせました。
そして 椿の門限に間に合う ギリギリまで、手話やスマホも使って お喋りをします。
「椿のそういう所 本当に好きだ」
「パスケース拾ってくれたのが 椿でよかった」
「椿と出会えてなかったら きっとこんな風に誰かを想うこともなかったし 自分を認めることもできなかった」
「今日みたいな日を これからも椿と過ごしたい」
「距離ができたとしても 何も変わらない」
「いつも前向きで明るい椿が好きだ」
「でも」
「そうじゃない椿を見せるのは僕だけにしてね」
「不安なこととかあるなら 僕に言ってほしい」
「他の人の前で 泣いたりしないでね」
「私は 進学は こっちでするよ」
「…前 行きたい学校決めてるの って聞かれた時 言えなかったけど」
「だいたい 決めてるんだ」
「私はもう 今まで親に色々してもらってきたし 先輩の近くにいたいから 東京行くとかはできない」
「梓は東京の大学行きたいって言うだろうし」
「不安とかは 別にないかな」
「………ちょっと」
「…さみしいくらい」
『さみしい さみしい』
『離れたくない ずっと一緒にいたい』
椿の目から、ずっと我慢してきた 涙が、ボロボロと あふれてしまいました。
でも そんな椿を 一颯先輩が抱きしめ、キスをして、笑って 明るい言葉をかけてくれたので、すぐに止まります。
『さみしいけど 悲しくはないから』
『きっと 大丈夫』
・・
そして その後、一颯先輩が 高校を卒業してから 6年後に、椿と一颯先輩は めでたく結婚―――!!
相変わらず 素直じゃないけれど 桜介も、ふたりの結婚を 喜んでいるはずです。
そんな桜介と 椿の妹・梓が、なんだか いい感じ……?
『これからも ずっと続いていけばいい』
『ふつうな僕らの ふつうに素晴らしい日々が』