ベツコミ10月号のクイーンズ・クオリティ39話の感想です
クイーンズ・クオリティ 第39話 最富 キョウスケ 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 8巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
灯子さんの宝物の光景。とても幸せそうな 家族の光景―――
終わる時は あっけなく終わってしまうなんて、運命とは 何て残酷なのでしょう…。
「はじめの蛇」を取り込み、弥太郎に殺される。そうして 未来に希望を繋ぐ選択をした、灯子さん。
とても偉大で 立派な選択を灯子さんができたのは、弥太郎さんがいるからこそ、だということが、
また 運命というものの残酷さを感じてしまいました……。
だけど 事実として、文と玖太郎は 灯子さんと弥太郎さんに守られ、生きている。
運命に抗う 灯子さんと弥太郎さんの、強さと優しさは ものすごく美しいと思います。
「白の女王は 玖太郎を殺さねばならないと言ったの 文ちゃんも はじめの蛇を封印する器にして殺すんだと
…させられないでしょ 親として そんなのさ
死なせない方法あるなら選ぶでしょ わかってくれるでしょ 弥太郎」
「私を殺したら すぐに 文ちゃんを連れて どこかに逃げて 女王になるまで あの子を育てて 蛇から守って
玄武には二度と帰らないで 誰にもなにも 言わないで 玖太郎の封印とけたら 水の泡だから
襲ってくる蛇は みんな殺して 子供たちの敵だから ぜんぶ殺して あんたの魂が壊れるまで」
女王の力で 弥太郎さんに「命令」を残していくことだけは、
きっと灯子さんの中にも 迷いがあったのではないでしょうか…。
愛する人を 苦しめると分かっている。そんな「命令」をすることが 辛くないはずありませんから。
しかし、弥太郎さんの「おまえは正しい」という言葉が、「信念を貫け」「大丈夫 俺がついてる」と、
そう言ってもらえたことが、死に間際の あの笑顔を引き出してくれたんだろうな、なんて気がします。
「おまえの命令なら どんな地獄へも 喜んで行ける」
灯子さんを 自らの手で殺した弥太郎さんの、灯子さんへの深い愛情に 泣いてしまいました……。
過去の真実を 全て聞いた、文と玖太郎。そうですよね、大丈夫な訳がないですよね。
タカヤの「泣いていいんだぞ おまえらは」って気遣いに 優しさを感じます。
そして、文と灯子さんが こうして会えていること、灯子さんが 文の成長を目の当たりにできていること、
これって ものすごく嬉しい奇跡だなぁ、って思いました!!
また、「あんたなら 血を吐きながらでも 絶対に やってくれると思ったの」と、
灯子さんに言ってもらえた タカヤにとっても、ここに来たことは 幸運だったと言っていいですよね。
涙が止まらなくなって 混乱しているけれど、「一番 大事なこと」は ちゃんと分かっている玖太郎は、
本当に…、とても カッコいい男の子だなぁ、と思いました…!
そして ついに、ついに ついに、文への気持ちを 文の前で、言葉にできたことが とっても嬉しいです。
「俺たちは 10年前に出会ってたんだ 消えちゃったのは 俺を助けるためだったんだな
俺はとっくに気づいてたよ 文が ふゆちゃんだって ずっと好きだ ふみ 好きだよ」
玖太郎の告白に、文は どのような反応を見せるのでしょうか!? 次回が待ち遠しすぎます!!