ベツコミ10月号の 青楼オペラ 48話の感想です 
青楼オペラ 第48話 桜小路 かのこ 先生 著
ネタバレありの感想です！ ご注意ください！ 
別窓で記事がでます
・
・
・
ネタバレ大丈夫ですか？
単行本派の方、まだ発売されていない 12巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
愛する人との別れを 決断した後に、愛する人との 子を妊娠。
それは、朱音にとって これからの人生の希望、そのものでしょうね。
しかし――― 振新という立場の遊女が 産めるはずない…だなんて……。
「悪いことは言いんせん 流すんじゃ」
誰よりも、朱音本人よりも先に 朱音の妊娠に気づき、厳しい現実を伝えた 紫ちゃんは、
子供ができたことで 苦労している女性しか、見てこなかったのだろうなぁ…。
朱音のために 忠告してくれた彼女は、すごく すごく、優しい子だと 思いました。
見世の人たちには 秘密で、朱音と利一郎だけを 呼び出したことも、本当に 親切ですよね。
だけど、紫ちゃんは 親切で言ってくれてると理解しながらも、「この子を失うのは嫌…！！」と言った、
朱音の気持ちが 痛いほど分かるからこそ、切なくて仕方ありません……。
『あのときも 若旦那と会えなくなっても 生きていける支えが欲しくて
それが今 叶ったのなら またあのときと 同じ道を選ぶ』
あのとき、とは 状況が違いますが、再び真木村先生を頼った 朱音は、
武家の娘に戻る道を、遊女と客として 愛する人と再会することさえ、諦める道を 選んだのですね…。
「利一郎を使いに出して 親戚筋の家に 私を請け出してくれるよう 頼みました
ただ… 永倉の分家であるその家は さほど家禄が高くなく
さらに私は 厄介になっている身でありながら 勝手に飛び出して来てしまった故に 無理も申せず
どうか先生 お助けくださいませんでしょうか」
「新見の殿に お力添えを願いたいということですか
殿も貴方の身を案じられてはおられますし
それは三橋様も同じですから 今後のお引き立ても望めるでしょうが… いいのですか？
そうなれば 貴方はまた 武家娘に戻る 近江屋の顔を見ることも叶わなくなるのですよ」
お腹の子のことを 惣右助に知らせぬまま、吉原を出て 武家娘に戻る―――
子を産むため、そして 惣右助の未来のため、朱音は 決断したのですね。
もとより 家の再興が叶ったときは、こうなるはずだった……なんて、
この先 二度と会えなくても、あの人が幸せに 誰かと笑い合っていますように……なんて、
そんな風に納得できるはず ないでしょう…。そんなこと心から思えるはず ないでしょう…。
偶然ではなく、機会を狙って 朱音に会いに来てくれた惣右助が、朱音の本当の心を 力尽くで、
力強い 愛の言葉で、暴いてくれたことに 感謝しかありません！！！！ 
「別れる気など さらさらねェってことは この前 芝居小屋で伝えたつもりだが…」
『まだ 諦めてないの こんなになっても まだ―――』
「200両 松阪屋殿に借りる約束を取りつけた」「おまえが断ろうと 俺が決めたんだ 否とは言わせねェ」
「だめよ それでは 近江屋が…！」
「謗られようが構やしねェよ 棄捐令など屁でもねェって 気骨を見せられらァ」
「やめて！」
「怒ってンのは こっちなんだよ センセーに聞いたぜ 分家に戻るンだってな
いつもそうだ ちくしょう おまえはいつも いつも！
なんだって そう容易く 俺の手を離すんだ…！！
いいか 俺は おまえと出会って こうなって 苦しい思いも 随分したが
一度だって 不幸だなんて思ったこたァねェ！ …なんで わかんねェんだ
おまえと一緒になれるンなら 世間を敵に回そうが それは不幸じゃねェんだよ……」
『わかって いたのに この人は 私のいないところで 幸せにはなれない』
「疫病神がなんだ それでもいいって言ってンだよ おまえは もっと ちゃんと 俺を……」
『誰かに願うのではなく 幸せにしたい 私の この手で』
朱音が妊娠していることも知った 惣右助の、嬉しそうな様子には ジーンとしちゃいます……！！ 
嬉しくて 嬉しくて、嬉しすぎて 言葉にできないのですね。
最愛の女性との間に 新しい命が生まれてくれたことへの、惣右助の 喜びの感情が、
ものすっごく 伝わってきて、こちらまで 幸せな気持ちになりました。
惣右助が 今すぐに、朱音を請け出したいと思うのは 当然だと思います。
しかし、惣右助を引き留めた 朱音には、何か考えがあるのでしょうか？
『諦めない 私たちの 新たな物語を 始めるために』
クライマックス直前、最終回に向け どのような展開になるのか、とても気になります…！
次号は番外編 とのことなので、49話は 12月号になるのですね。早くも 待ち遠しいです！！
一旦 別のページに移動します
|
