マーガレット 小森 みっこ 先生 著
第13話 3巻
告白して フラれてしまったけれど、諦めず 頑張ることを決意した 日和。
一方 想いを伝えられた 佑菜は、親友の恭子に 日和とのことを すべて話し、戸惑う気持ちを打ち明け 相談します。
すると、恭子は 日和の肩を持ち、フラれた相手に もう一度 好きだと言える彼は すごい、勇気がある、それ位 佑菜のことが好きで 諦めたくなかったのね、と 言ったのです。
「稽古しても 走っても」
「佑菜さんの話し声とか 笑った顔とかすぐ浮かんでくる」
「こんなに誰かの事ばかり考えるのは はじめてで 自分が自分じゃなくなる」
『年下の「男の子」に 私は20歳(ハタチ)の「大人」としてふるまう』
『それはいつもの私』
『慣れっこだった』
『――だから』
『完全に油断してたの』
『その年下の男の子だから持てるまっすぐさに』
『反応してしまうなんて』
日和くんの気持ちに 応えることは できない。その考えを 変えるつもりがない 佑菜―――
応えられないのに 期待させるようなことは しちゃいけない! という結論に至りました。
その直後 佑菜は なぜか、恭子と一緒に 合コン?へ参加することになって……!?
第14話 3巻
知り合いに騙された 恭子と共に、他の大学の男子と 合コンするしかない状況になってしまったため 仕方なく参加する、佑菜。
こういった場は まだ慣れなくて 苦手だけど、我慢します。
しかし、声をかけてきた 武田くんという男性からの 露骨なアプローチには どうしても耐えられず、お手洗いへと 避難。
『「夏川さんみたいな子が好きだな―――」 だって』
『好きって なんなんだろ なんにも響かない』
『若くて 一生懸命で まっすぐ 何もまざってない』
『あの言葉の重みと 全然違う』
「相当勇気がいることよ それ位 佑菜の事が好きで」
「諦めたくなかったのね」
その時 佑菜のスマホに、日和から 獅子丸の写真と、ほのぼのとした可愛らしい内容の メッセージが届きました。
スマホを見つめる 佑菜の表情は、武田くんと話していた時とは 比べものにならないほど、素敵な笑顔です。
……
佑菜は すぐに返信をします。その返信を読んで、ホッとする 日和。
続けて、日和も すぐに “佑菜さん今 何してました?” と返しました。
『酔ってる… ああでも そうなのかも』
『やけに今 楽しい』
『顔赤い… これは酔ってるから …うん』
『私のどこが好きなんだろって』
『聞いて…みようか』
『あれ?』
『これもしかして すごい恥ずかしい質問? 言わせようとしてる?』
『いやっ ただ疑問なだけで…』
ドキドキしながら 真剣になって 日和へのメッセージを打っていた 佑菜は、背後の扉が開いたことに 気がつきません。
そして 突如、スマホを奪われてしまい―――!?