マーガレット 小森 みっこ 先生 著
第8話 2巻
大会は終わったけど 気合い十分、すごい気迫で 道場での練習に取り組む、日和。
休憩中、日和くんは いい事があると 調子が良くなって 分かりやすい、と 友人の一馬が 言います。
日和の恋を応援してくれる 一馬のおかげで、心に抱えていた迷いが 消え去った 日和は、『出会ったばかりだけど 佑菜さんを守りたい』と思う気持ちに 自信を持てるようになりました――――――
一馬を含む 友達数人と一緒に来た シューエーランドで、みんなと遊びながら 佑菜の姿を探す 日和。
仕事の邪魔に なりたくないから、どこで働いているのか 佑菜に聞いておかなかったのです。
それでも、小さなお客さま達の笑顔に囲まれ 楽しそうに働いている佑菜を 無事に見つけ、その笑顔に 目を奪われる 日和でした―――
日和の姿に気づいた 佑菜は、嬉しそうに 日和に声をかけます。
そして、もうすぐ休憩に入るから 約束どおり ジュースをご馳走する、と言ってくれるのですが……
『仕事終わった後とか 約束とりつける?』
『働いた後は 難しいか?』
その時、佑菜のバイト仲間の 高橋くんが、熱中症で 倒れてしまいました。
すると 日和は、高橋くんを お姫さま抱っこで 救護室へ運んでくれます。
大事にならなくて よかったものの、今日は もう、高橋くんは 仕事に戻れません。
人手が足りなくなってしまい、バタバタする スタッフ。佑菜も 休憩に入れなくなってしまいました。
『…約束とりつけるとか そういう場合じゃないな』
『…そっか』
「あの」
「…ひとつ 提案が」
…………
第9話 2巻
佑菜と一緒にいる時間が 少しでも欲しくて、自ら申し出て 急きょバイトに入ることになった 日和。
もちろん、佑菜に迷惑はかけられないし 役に立ちたいので、意気込み十分 しっかりと仕事をします。
佑菜が頼むのであれば、犬耳だって つけちゃいます!
日和と佑菜は 迷子の幼い兄弟を保護し、無事に お母さんと会わせてあげることができました。
大ごとにならず 解決して、よかったのですが……
「…迷子の妹探して そのまま私も 道がわからなくなって迷子になった」
「あの子見てたら つい自分に重ねちゃった」
「でもウチの親は ヒドいんだよー 妹が勝手にいなくなったのに 私が怒られて」
「えらいねなんて ないもん」
「…でもお父さんは いつもみつけてくれて…」
「…うん なんかちょっと そういうの思い出しちゃったって 話」
「あっ変な話 しちゃったね 日和くんは 先戻ってて」
「あたし 事務所 寄っていくから」
……
佑菜の 家の事情や過去について、無理に聞き出そうとは思わない 日和。
ただ、佑菜が大変な苦労をしていることは すでに察しているので、また1つ 新たな決意をしました。
ナンパされて困っている佑菜を見つけ 助けた日和は、佑菜に宣言します―――
「前にも言ったでしょう 守りますって」
「―――だから これからは」
「俺が一番に 見つけます」