月刊LaLa2月号の天堂家物語17話の感想です
天堂家物語 第十七話 斎藤けん 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
別窓で記事がでます
・
・
・
ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 5巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
ついに スタートしましたね、DXから移籍されての 本誌連載!!
主役2人は 離ればなれですが、この回から読んでも 楽しめるように構成されているなぁ、と感じます。
これまでの展開を 振り返りつつの、新章 開幕ですね。
そんな今回から登場した、新米記者の 梶原さん。
好奇心から 天堂家を探ろうとして、失敗していましたが、果たして 諦めたでしょうか?
そして、梶原さんへの対応は 相変わらずの、冷酷な雰囲気だった 雅人だけど、
らんの行方が分からない という報告を受けた時は、少し 動揺していますね…?
「… 報告がないことを 報告する必要はない」
無関心を装っている その雅人の言葉が、本心からのものではない、と 分かっているから、
立花さんは 溜め息をついてしまったんだろうな……、なんて思いました。
らんは 一体どこに向かっているのか、背中に 大怪我を負っているのに、
こちらも 相変わらず、無茶をしていたので とても心配になってしまいますね。
だけど、しっかりと当てがある上で 歩いてきたのだと分かり、ひとまず ホッとしました。
傷が塞がっていない らんですから、頼れる人が お医者さんだったというのは、ラッキーと言えるのでは。
じっちゃんとは旧知の仲 っていう時点で、心から信頼できますし。
そもそも 実は、じっちゃんは 自分が死んだ後の、らんの行く末を ちゃんと考えてくれてたのですね。
「昨年の夏に 龍生さんから あんたのことを頼む、という手紙が届いて
その後何の音沙汰もなく 心配していたんだよ」
らんには「タカムラギイチロウ」に会いに行くよう 伝えておいて、
自分が死ぬ迄と 死んだ後、らんが困らないように 指示をしておいて、
その先も らんが1人きりにならないための準備を、じっちゃんは 整えてくれていたのですね。
じっちゃんが、らんのことを どれだけ大事にして心配してくれていたか、何となく 分かった気がします。
らんにとって 名前というものは、それほど 関心がないことだったかもしれないけれど、
ここで じっちゃんの名前を知ることができて、やっぱり 嬉しそうでしたね。
亡くなった後に 名前を知る、なんて 不思議な感じですが、微笑ましく感じます。
一方で、天堂家で呼ばれていた “らん”という名前を、まだ しばらく使うとなったこと、
複雑な気持ちになるというか…、らんに ハッキリと名乗る名前がない事実に、改めて 切なくなりました。
だからこそ、らんが “らん”と呼ばれることに対し、少しでも喜びを感じてくれたら いいな、とも思います。
これまでの事情を 全て聞いて、らんの お世話をしてくれることになった高村先生。
とっても優しくて、素敵な お医者さんですね
見習いの三郎くんも すごく親切だし、らんは ここで穏やかに暮らしていくことができそう。
―――しかし 恐らく、ずっと ここにいても、らんの心は 晴れないままでしょうね……。
「約束 破って ごめんなさい 人を助けて 死んで じっちゃんに会ったら 叱られようと思ってたんだ
でも 今は どうしたらいいか わからない」
涙をこらえながら「… 雅人様…」と呟く らんが、とても とても切ないです…。
果たして、らんと雅人が 再会する日は来るのか、ますます 続きが気になります!!
次回18話は 4月号とのことで、今から待ち遠しいです!!!!