LaLa(ララ)8月号の天堂家物語21話の感想です
天堂家物語 第二十一話 斎藤けん 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 5巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
祭りで倒れてしまった らん……。三郎くんが 急いで連れて帰ってきてくれて、
そして ギイチ先生が、ずっと看ていてくれたのですね。軽い貧血とのことで、ひとまず ホッとしました。
目覚めた らんは、じっちゃんの旧知である ギイチ先生に、医者として 生きている人を救うギイチ先生に、
死んだ人に会いたいと思う気持ちは 間違っていない、と言ってほしくて、
じっちゃんが死ぬ前のこと、死ぬ時のこと、死んだ後のことを 話したのかなぁ…なんて思います。
「死ぬことに意義を求めた 龍生さんが 死に際に あんたに生きろと言ったのは
あんたと過ごした月日が 龍生さんにとって かけがえのないものだったからだろう」
ギイチ先生から返ってきた言葉は、らんの心を 温かくしてくれたはず。
だけど、じっちゃんが残した手紙に 記してあった「新しい名」で「新しい人生」を生きていく決意は、
らんには できないのではないでしょうか……。
雅人様を守って 死ぬ約束を、今も守ろうとしている らんは、一度 天堂家に戻って、話がしたい。
ところが、らんの身を案じるからこそ、それを止める ギイチ先生―――
「育て親を亡くして 混乱した あんたを 利用しようとしたのなら まともな連中じゃない
その家に戻ってはいけないよ」
ギイチ先生が そう思うのは無理もないですし、普通に考えれば 正しいことを言っていますよね。
それでも、ギイチ先生の言葉に 従うことはできず、どうしても 雅人に会いたい気持ちを、
三郎くんに訴える らんの必死な表情が、とても 印象的ですし、らんを 応援したくなってしまいました。
「会って決めます 離してください 雅人様に 会いたいんです」
寝静まった夜に こっそり出て行こうとしていた、らん。
三郎くんは、らんを そこまで突き動かす「マサトサマ」という存在に、
強く 嫉妬したのだろうなぁ…と思います。
キスをして 気持ちを伝えたかったのでしょうけど、それでは らんには伝わりません。
しかし、真っ赤になってた三郎くんも 必死だったのですよね……。
らんに押さえつけられて「…ごめん もう しない」と言う時の 三郎くんの後ろ姿、悲しいなぁ…。
「… とにかく もう遅いから出かけるのは駄目だ 明日また話そう」
思わず“はい”と言ってしまって、出て行くことができなくなった らんでしたが、
まさか、この前の2人組に 呼び出されることになってしまうとは……!!
寛ちゃんが 連れてかれてしまった、らんちゃんを 呼んでこいと言われた。
謝って 泣きながら助けを求めるチヨちゃんのため、怖い思いをしているはずの 寛ちゃんのため、
らんには、呼び出された場所に向かう という選択肢しかありませんでしたね。
「危ないから チヨちゃんは ここで待っててね」「必ず 寛次くんを 連れて戻るから」
心強い らんの言葉。だけど、いくら らんでも、武器を手に 待ち構えている男6人を相手に、
武器もなく 1人で向かっていくのは、あまりにも無謀だったのだと思います。
それは らんも分かっていたけれど、寛次くんを 少しでも早く助けるため、
寛次くんだけでも 逃がしてあげるため、無謀は承知で男達と戦う らんの姿、本当に カッコいいです。
しかし、後ろから殴られ 気を失ってしまい、らんは この後どうなってしまうのか、
無事でいてくれるのか、ものすごく心配になってしまいますね。
気になる次回、22話は 10月号とのことで、とっても待ち遠しいです!!!!