LaLa(ララ)9月号の天堂家物語35話の感想です
天堂家物語 第三十五話 斎藤けん 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
年頃の女の子の身なりについて 詳しくない立花さんに代わって、情報通の村上さんが らんを『鳳城蘭 女学生風 改』に仕立ててくれました。
新しい リボン、新しい 半襟、新しい 帯と帯留め。以前よりも ずっと華やかな装いになり、嬉しそうな らん。
「あの 立花さん」
「今日の 雅人様へのご報告 この格好のまま行っても いいですか?」
立花さんに「もちろんです」と言ってもらえて、ますます嬉しそうに笑う らんでした―――
いつもの場所で らんと晶の、3回目の お茶会が始まります。
情報が欲しい らんは、1番目の『よく喋る方』の晶と 話したかったのですが…、来たのは 2番目の『にらむ方』の晶でした。
普通に話しかけてくれたことを らんは喜び、素直に「雅人様は とても美しい方です」と答えます。
しかし、晶の反応は「見れば わかるわ」という 厳しいもの。
「…雅人様は 恐ろしく感じる時もありますが」
「天邪鬼で ご友人とケンカをして ふて腐れたり 驚くほど 無邪気に笑ったり…」
「何だかんだで いつも私を庇って下さる 優しい方です」
『雅人様のことを どう―――』
『どう………?』
『いろいろあったけど 今は私の生きる意味で 守るべき人で』
らんは、以前 本物の鳳城蘭に「お前は 天堂雅人に惚れているのでしょう」と言われたことを 思い出すけれど、ブンブンと首を振り 頭から消してしまいます。
すると 晶は、らんに 「…くだらない女」と言い放ち、蔑むような目を向けてきました。
「お兄様の婚約者という立場にありながら これっぽっちも まともに喋れないのね」
「ああ “暴漢”に襲われたのですっけ 傷物を押し付けられて 可哀相なお兄様」
「―――… 晶様は 雅人様に 関心があるのですね」
「私も 同じです」
「私は 上手く言葉にすることができませんので 晶様のお話をもっと聞かせて下さい」
ところが、晶は怒り らんにお茶をかけ、「一緒にしないで 不愉快だわ」と言い残して 部屋を出て行ってしまい――――――!?
『鳳城蘭 女学生風 改』を 雅人に見てもらうことができなかったのは、とても 残念だったけれど……
今回も らんからの 正確な報告を受けて、そして 動揺する雅人に キュンキュンです!!
自分のことを どう思っているのか、思わず 食い気味で聞いてしまう 雅人様、か… 可愛い…♡
らんと晶の 会話の内容より、らんが言う“目の離せない存在”とは どういう意味なのか、を気にしちゃうところも ときめきポイントでしたよね!
相変わらず鈍感な らんに対し イライラして、“ご褒美”と銘打って 噛みついちゃう雅人の ドSっぷりにも、キュンとして ドキドキしちゃいます。
らんの言葉ひとつで 感情が上下し、もどかしい気持ちを 噛みつくことでしか発散できない 不器用さ、嫌いになれません……!! というか 好き……!!
さて、今回で更に らんへの殺意を高めてしまった 晶の願いに応える形で、らん殺害に向け 周も再び動き出してしまう…のでしょうか!?
らんと双子の対決は いよいよ最終段階に入っているみたいなので、この先の展開 ますます見逃せませんね。