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デザート10月号の うるわしの宵の月 2話の感想です

うるわしの宵の月 第2話 やまもり 三香 先生 著

ネタバレありの感想です。ご注意ください!

女の子だけど 飛び抜けてカッコいいため、男性とは 程遠い人生を送ってきた 宵。

なのに 突然、同じ学校の もう1人の「王子」、市村先輩から「ときめいた」「気になってる」と言われ 戸惑いを隠せません。

―――というか、市村先輩の言葉を まったく信じていません。警戒心 バリバリです…!

「んなこと言われても」

「「気になる」で察してもらえないなら これ以上なんて言やぁいいんだ」

「好き、とは ちょっと違うし…  ムズいな 言語化……」

「ああ! わかった!」

「ずっと見てたい感じだ!!」

『……… …は?』

「ホラ 美しいものって ずっと見てたくなるじゃん?」

「一瞬も目を逸らしたくないっつーか そんな感じ?」

「―――それ  完全にストーカーの言い分なんですが」

「ストーカーなら わざわざ本人に言わんでしょ」

「てなわけで」

「手始めに 今日一緒に昼飯なんて どーすかね?  宵さん」

「……… け、  けっこうです………」

やっぱり 失礼な物言いだけど、周りからは「王子」と呼ばれて 注目を集める存在の 市村先輩。

そんな人が わざわざ私に興味を持つとは思えない…と、宵は 思っているのです。

「あんた 美しいな」

『そうだよ』

『ああいうのも きっとみんなに言ってるんだろうし』

   ……

きっぱり断ったし 本気じゃないと思っていたのに、市村先輩が お昼休み 本当に1年の教室に来てしまい、焦る 宵。

仕方なく、人目につかないところで 一緒に食べることになりました。

宵に「座らないんですか?」と聞かれるまで 宵の近くに寄らない、という気遣い?を見せる 市村先輩の意外な一面を見て 少しビックリしたり、その整った顔立ちに 思わず見惚れてしまいますが―――

はっ と我に返って、そんなことより 早く食事を終わらせようと、宵は「パパ弁」を広げました。

じつは そのお弁当、ちょっと変わっていて……

「―――え  カレー…?」
『しまった  ついナチュラルに…!!』
「しかもこれ めちゃくちゃ手込んでね?」
「………  うち  カレー屋なんで…」

そのことは あまり言いたくなかった 宵。なぜなら、「カレーの王子様」という あだ名をつけられたことがあるからです。

「ふっふ……  ぷっ… ふふっ」

「…………」

「――― だから言ったじゃないですか」

「言うの いやだって…」

「いいじゃん カレ-屋  かわいくて」

「はぁ!?」

「どこがですか 適当なこと言うの やめてください」

「適当じゃないって」

「カレ-屋なのを 恥ずかしがってるとことか  ギャップ萌えなとことか」

「つーか 宵ちゃんが かわいい」

『でた』

「―――そうやって からかうの やめてもらっていいですか?」

「反応に困るんで」

「うん」 「困って」

「宵ちゃんってさぁ」

「なんか わかんねーけど  すげぇ 欲 掻き立てられるんだよね」

「次は どんな顔すんの?」

「もっと見せてよ」

『―――こ、  この人  やばい』

宵は 市村先輩の目力の強さに 抗えなくなりそう―――だったけど、その時、市村先輩の友人が 市村先輩を捜しに来て、宵としては 助かりました。

ところが その友人の発言から、市村先輩の 女遊びが発覚して…………!?

『そりゃあ  王子だもんね さぞ おモテになるんでしょう』

『何が かわいい、だ  やっぱみんなに 言ってるんじゃん』

『そんな安い言葉に 騙されて たまるもんか』

『みんなに 言ってるだろうけど』

『私はあれが 初めてだったんだよな』

『男の子に かわいい なんて言われたの』

 …………

可愛いと噂の菊川先輩と 市村先輩は どこまで親密なのか まだ分かりませんし、わざわざ お店に出向いて 宵の忘れ物を届けてくれた 市村先輩が、宵のことを 『みんな』の中の1人としか思ってない…なんて あり得ないですよね!!

次号も 市村王子、宵を 攻めます!?!? 第3話が 早くも待ち遠しすぎます!!!! 早く読みたくて 仕方ありません!!!!

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