デザート12月号の うるわしの宵の月 4話の感想です
うるわしの宵の月 第4話 やまもり 三香 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
……
中学からの友達 のばらと寿に 問い詰められ、これまでの市村先輩との出来事を すべて話した 宵。
すると 友人たちは、「うっそ!! あの市村先輩に 言い寄られてるの!?」と 盛り上がります。
「言い寄られて… というか…」
「ただ つきまとわれてるだけというか…」
「え~ そう? わかんないよ~」
「それにさ 宵ちゃんみたいな 奥手の恋愛初心者には グイグイ来る恋愛手練れのほうが いいんじゃない?」
「そっ それと これとは…!」
「というか そもそも ああいう人苦手だし」
『そりゃあ』
『確かに 最初の頃と比べれば だいぶイメージ変わったし 怪しい人じゃないことも わかってきた』
『けど』
『だからって 運命とか…』『話が飛躍しすぎじゃないか…!?』
市村先輩は 本気で、宵に執心し 宵が『ほしい』『知りたい』『手に入れたい』と思っていることを、宵は まだ知りません―――
雨に濡れたことが原因で 朝から微熱があった 宵は、無理をして登校した結果 昼食後、熱が上がってきてしまいます。
薬をもらおうと 1人 保健室へ。すると、中には 市村先輩がいました。
今 彼に関わりたくないけれど…、熱のせいで 力が出ない 宵。
なのに、「1人で大丈夫なんで ほっといて下さい…」なんて言ってしまいます。
すると 市村先輩は……
「弱ってる時ぐらい 素直に頼んなよ」
「オレの前じゃ 王子じゃなくて いいんだからさ」
市村先輩が差し出してくれた コップのお水を、宵は「どうも」と受け取りました。
『本当 全然怪しい人じゃないんだよな 最初から』
『素直じゃないのは 私だけ』
勝手に 添い寝をしてくる 強引な市村先輩に対し、言葉では やっぱり素直になれない 宵だけど、市村先輩の香りと 体温の温かさは 心地よくて――――――
市村先輩と 一緒に、保健室のベッドで ぐっすり眠ってしまった 宵。
おかげで 熱が下がったようで、体は だいぶ楽になりました。
「しかし よく寝たー」
「宵ちゃんって 寝心地いいよね」
「!」
「またそうやって キモい言い方を…」
「ほら よく言うじゃん」
「それが 運命の相手って」
「そんなの」
「―――本当に あるんですか 第一 確かめようも ないじゃないですか」
「じゃあ 付き合ってみる?」
「ためしに」
突然の告白。以前 市村先輩が言っていた「けっこう やばいかも」という あのセリフが、どこまで本気なのか 確かめたくなった 宵は…!?
「いいですよ」
「じゃあ ためしに 付き合ってみますか?」