別冊フレンド3月号の王子様には毒がある。37話の感想です
王子様には毒がある。 第三十七話 柚月純 先生 著
ネタバレありの感想です! ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 10巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
朝焼けよりも眩しい 颯太の美しい寝顔…!! 拝ませてくださって ありがとうございます…!!
なのに、まだグッスリだった颯太を「わっしょいっっ」で起こしてしまう りずが憎い!
でも でも、りずの方から 颯太の布団に入ったのは、とても良い 寝ぼけ方だと思いました。
「もうちょっと ふとんの中にいようよ」
そうです……、もう ちょっとくらい、ゆっくりできたら よかったのに……、
まさか 颯太のお父さんの追っ手が、目の前に 迫っていたとは。
こっそり 民宿を出て、目立たないように 森の中を抜ける。想像以上に 大変な逃走劇になっていますね。
しかし、無許可の民宿まで 徹底的に捜すとは、お父さんの部下の方々 すごいですよ。
「子供相手に 何を手こずっている!!」なんて感情的になってる 颯太のお父さん、
頑張っているのに ひどい…って思うけれど、やっぱり 颯太が心配で仕方なかったのでしょうね。
転んだ時に 足を捻ってしまったみたいなのに、「大丈夫」と笑う りずの健気さ。グッときました。
そして、りずが嘘をついてることは お見通しの、颯太が カッコいいですね。
りずを おぶって、雨の中 森を進むのは、とても 大変だったはず。
「颯太… ごめんね 足手まといで…」
「りずちゃんが謝ることないよ! オレの方こそ ごめん…… りずちゃんを危ない目にあわせてる
さっきだって 受けとめてあげられなかった 彼氏失格だよ」
「そんなことない あたしが自分で颯太に ついてきたんだもん」
雨宿りできる穴を見つけられたことは よかったけれど、颯太は少し 無理をしすぎてしまったと思います。
体が雨で濡れているのは 颯太の方なのに、りずのことばかり 優先して……。
本当に すごくカッコいいけれど、結局 りずを不安にさせてしまったのだから、
ちゃんと 自分のことも大事にして、自分を責めてばっかりでは ダメですよ。
まぁ、うるさい時は ちゃんと「りずちゃん うるさい…」って言えてましたけど。
颯太の体調が 明らかに悪くなってしまい、最初はパニックになってしまった りずですが、
一旦 落ち着いてからは、冷静に よく頑張れているなぁ、と思います。
去年の颯太の誕生日の時も、りずと 出会った時も、達海が いなくなった時も、
りずを「ひとりじめしたい」と思っていた 颯太。その気持ちが 颯太を苦しめてきたのでしょうか…。
「病弱で 床にふせがちだった母さんと 仕事でいつも いなかった親父
昼間も 薄暗い家 それがオレの世界だった」
お母さんが亡くなってから りずと出会って、これまで颯太は たくさん、りずに 助けられてきたはず。
だけど、助けられると 同時に、罪悪感も抱えてしまっていたんだな… と思いました。
「…オレのやる事は いつも りずを傷つけるんだ
今も そうだ りずを ふり回してる オレの身勝手で …ごめん でも 好きなんだ」
「…颯太 颯太は からっぽなんかじゃないよ
颯太がいたから 元気になれた 颯太のおかげで 今のあたしがいるの だから 自分を否定しないで
あたしは 幸せだよ」
「オレも… オレも りずちゃんと同じだよ」
想いを確かめ合った 2人は、これ以上 逃げることを、やめにした。
颯太の体調を考えれば 当然ですし、これから長い先のことを考えても 良い判断だったと感じます。
「…大丈夫だよ 颯太 もし離れ離れになっても あたしと颯太の心は いつも一緒だから
こわいものなんて 何もないよ」
目に涙を浮かべた りずの言葉と笑顔は、ただの 強がりなのかもしれないけれど、
それでも、りずが言ったように 2人なら「大丈夫」だと信じてます!!!!
捜していた颯太と せっかく再会できたのに、「無様だな」なんて言う 颯太のお父さんは、
すごく すごく、不器用な人なのでしょうね。
りずのお母さんと 達海から、息子さんのことを 颯太兄ちゃんのことを、信じてあげてほしい と言われ、
きっと、深く思うところが あったはずなのに……。
「私のやり方は 間違っていたのか…?」
そう呟いていた 颯太のお父さんは、やり方を変えることが できるのか、次回が とても気になります…!
最終回まで あと2回、とのことで クライマックスに向け、どう盛り上がっていくのか 楽しみです!!