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デザート7月号の ゆびさきと恋々 9話の感想です

ゆびさきと恋々 sign.9 森下 suu 先生 著

ネタバレありの感想です。ご注意ください!

『逸臣さん  その 手のキスの  意味は―――…』

動揺し 足が震えて倒れそうになった雪を、逸臣さんが 抱き止めてくれます。

立ち上がることも 逸臣さんの顔を見ることも、できない 雪。

でも、逸臣さんは いつものように距離感を無視して、雪の隣で 雪を見つめていました。

逸臣さんは 雪の手話の意味が「全部」だったことも、雪が 逸臣さんに惹かれていることも、気づいているようです。

『でも  気持ちが どれくらいかなんて 知らないでしょう』

『私が  今まで持ってなかった  恋のまわりにある こんな感情たちを知って』

『知らなかったことへの多さに 気づいたことも』

『知ってほしい ことばかり』

雪は 手話で、逸臣さんに「好き」と 伝えます。

ところが、電話中だった逸臣さんは 見ていませんでした……。

逸臣さんは 雪に、週明けから海外へ行くことを 報告してくれます。

戻ってくるのは 春休み終わり。1か月ちょっと 会えなくなることを知ると、寂しそうな顔になる 雪。

すると、逸臣さんが スマホに文字を打ち込みました。

「手話の動画 送って  旅先で覚えるから」
『うれしい  離れてても 繋がってるような…』

さらに 逸臣さんは「帰ったら  ゆっくり  時間  作る」と、手話を使いながら 雪に言います。

満面の笑みを浮かべる 雪は、バイトに行くため帰ろうとする 逸臣さんに、『どうして』と聞きました。

どうして 手にキスをしたのか、と…

「…あ―――…」

逸臣さんは 雪の頭を、くしゃ、ぐしゃ ぐしゃ、と なでます。

『手話で  頭をなでる意味  前に 教えた』

赤い顔で うつむく雪に、逸臣さんが 言いました。

「―――…雪  好きになっていい?」

逸臣さんの顔を見ていない 雪は、問いかけられていることに 気づけません―――

『逸臣さん  …女の子として 見てくれてる?』

『会えたのは 一瞬だったけど』

『私だったら 大切な人にしかしないことを してもらったことが』

『うれしくて』

『舞い上がってしまう』

   ……

お客さんが全員 帰り、店には 逸臣さんと京弥さんの 2人だけです。

すると、逸臣さんのことを とても心配している 京弥さんが、「逸… どうすんの?」「雪ちゃんのこと」と 話を切り出しました。

「どう思ってんだよ  雪ちゃんのこと」

「最初 会った時から  目が離せなかった」

「―――… これは俺が 勝手に思ってることだけど  雪は」

「耳から嫌な言葉の音を 聴いてないのもあると思う  透明なんだよ」

「人って最初は 透明の入れ物みたいなもんで  その入れ物を 傷つけたり汚したり 磨いていくのも 人の影響だから」

「俺は  雪に影響を与えたい」

「ずっと見ていたいって思ってた」

「目も 手も 表情も  きれいで――…

「今は 見てない」

「もう ずっと雪に  見惚れてる」

『こいつ…』

『もう そーとー好きじゃん?  自覚ねぇの?』

   ……

りんちゃんと一緒に、お店にやって来た 雪。

逸臣さんが「ちょっとい?」と言って、雪を 外へ連れ出します。

そして、ボードに「海外 行く前 会えると思わなかった」と 書きました。

続いて「帰国して会った時 言おうと思ってたんだけど」と。

『これを 見せたら』

『こっちを  見る』

すると 思った通り、雪は顔を上げて 逸臣さんを見つめます。

そんな雪に、逸臣さんが 手話で語った言葉とは――――――!?

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