蒼竜の側用人 9巻の感想です
蒼竜の側用人 9巻 千歳四季 先生 著
多少のネタバレが含まれますので ご注意ください。
隣国エルファトル王 クライヴによって、アズファレオ王国が 乗っ取られてしまいました。
さらに そんな中、竜の呪いが暴走し ユリウスの体も乗っ取られてしまったのです。
「力は返してもらう この体ごと」
ルクルを見下ろす 冷たい目――― ユリウスの自我は なくなっています。
ユリウスではない『誰』かを 怖いと感じ、固まってしまう ルクルに、クライヴが言いました。
「…どうやら アズファレオ王の 竜の力の正体…のようですね」
国を守れなかったユリウスに対し 怒り、どんな手を使っても 国を守ろうとする、“竜の力”そのものだという その存在。
しかし、ユリウスを心から愛する ルクルの言葉に、ユリウスとルクルの 絆の強さに、心を動かされ―――!?
千歳四季先生の「蒼竜の側用人」第9巻。アズファレオ王国が 危機に陥り、緊張感MAXで始まった 最終巻です…!!
もちろん、ラストとなった この巻も、Renta!さんで お借りしました
ちなみに なのですが、【通常版】と【電子限定小冊子付き特装版】の 2種類が配信されてますよー!!
ユリウスのことを 弱く愚かな王だと決めつけ、己の感情を捨てた者しか王にはなれない などと言い放つなんて、ひどすぎる!
……と 思わずにはいられない「竜の力の正体」の発言でしたが、ずっと ずーっと、歴代の王を 見守り続けてきたから、感情なんて ない方がいい、と考えるようになってしまったのでしょうか…。
感情を捨てなければ 竜の呪いには耐えられないと、最後は皆 王の元を去ってしまうのだからと―――
しかし ルクルが、そんな 悲しい王の運命に 終止符を打ってくれたのですよね!!
ユリウスの心の居場所になる と、力強い眼差しで宣言した ルクルが、とても頼もしくて とても素敵だと感じました
ユリウスとルクルの 愛の絆が、ユリウスと国の民の 信頼の絆が、竜と人の 温かい絆が、国を救い 呪いを解き、素晴らしい未来へと 導いてくれる、世界を少しずつ 動かしていく―――
ルクルがいてくれたから こんなにも幸せな結末が訪れた、ということが はっきりと分かる展開のおかげで、一層 感動的です!!!!
ファンタジー作品としても 少女マンガとして、とても美しく 綺麗な結末を迎えたなぁ、なんて 思いました。
とっっっても オススメの作品です。竜好き、長髪男子好きの方は ぜひぜひ読んでみてくださいー!!