プレミアCheese!8月号の 薔薇色ノ約束 29話の感想です
薔薇色ノ約束 第29話 宮坂 香帆 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください！
数々の試練を乗り越え 結婚し、晴れて夫婦となった 彩葉と烈。
今まで以上に 甘く情熱的な 烈からの愛情に、彩葉は少し 戸惑いつつ、身も心も すべて烈に捧げ その愛を受け入れます―――
彩葉と烈の 門出を祝うための、盛大なパーティーが開かれました。
大勢の人が集まっていて、結婚式には参加できなかった アレックスも来てくれています。
烈とアレックスが 仕事の話をしている間、ひとりで お客様にご挨拶する 彩葉。
しかし、すべてのお客様が 彩葉のことを、不知火家の嫁として 認めてくれているわけではありません。
彩葉の噂話をして クスクスと笑う声…。それでも、彩葉は 堂々と 笑顔で、立派な挨拶をするのです。
「皆様 ご機嫌よう 本日は私共のために 足をお運びくださり 感謝致します」
「ご推察のとおり まだまだ未熟な若輩者ゆえ 是非 諸先輩方にご指導頂きたく存じます」
すると、さっきまで彩葉のことを 馬鹿にした目で見ていた人たちが、態度を柔和させてきました。
腹は立つけれど 笑って返し、類に励まされ 気持ちを穏やかにする 彩葉です。
ところが その時、トラブルが起こります。使用人の女性が ミスをして、男性のお客様の服を 汚してしまいました。
確かに 悪いのは使用人ですが、酔っているのか 男性は品がなく、あまりに横柄な態度。
しまいには、「なんならチャラにする代わりに ちょっと つき合ってもらおうかな」などと言ってきます。
「お止めください」
「使用人が粗相をしたのなら 私が謝罪致します ですが ここは盛り場ではございません お客人といえど そのような行為はお控え願います」
「へぇ これはこれは 不知火の若奥様ではございませんか お初にお目にかかります」
「遠目には随分 青臭いお嬢さんに見えたが よく見れば あなたもなかなか悪くない」
「なるほど あなたが 例のねぇ」
「あぁ ついでに御夫君の烈殿に 商談の口利きもして頂けると助かります 勿論 詫びとして」
「さぁ」
「失礼 私の妻に 何か用でも？」
「私が 不知火 烈だ 見掛けない方のようだが 父の客人だろうか？ 申し訳ないが お名前を伺っても？」
「あなた いい加減にして！」
「みっともない真似はよして」
怒った顔で こちらに近づいてくるのは、烈の元婚約者の 紗己子で――――――！？
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