ベツコミ4月号の クイーンズ・クオリティ 55話の感想です
クイーンズ・クオリティ 第55話 最富 キョウスケ 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
藍丸隊が 時間を稼いでくれている間に、文のもとへと急ぐ 玖太郎。
実は あえて囚われの身となった文が、玖太郎にだけ伝わるように 呼んでいるため、居場所は 分かっています。
贄と依代となった 2人だから、可能にできた 連携です。
気を失ったフリをしている 文に、碧唯が 涙を流しながら 語りかけます。「やっと 僕のものに来てくれたんだね 女王」と―――
「ただ僕はね 誰かが争うのを見るのが 辛かったんだ 青龍の中は いつも争いばかりで 悲しくて」
「親友だった 鉱一は 幹部と暴力沙汰の事件を起こして 当主は鉱一を 追放してしまった」
「独裁的な当主に 皆がいつも陰口を言って 殺伐としていて」
「だから僕は 当主代行を任された時 みんなの言うことを 少しずつ全部 取り入れて 物事を決めて 争いのない青龍に しようとした」
「平和であることだけが僕の願いだったから」
しかし、碧唯の願いは 叶いませんでした。
前より もっと上手くいかなくなり、みんなが その責任を押し付け合い、さらに 争いが増していったのです。
貧乏くじを引いたのは、仕方なく 黒の女王の成敗を請け負い、そして 失敗した、藍丸たち。
「僕も 藍丸たちを かばえなかった… …どうして」
「どうして 僕は… ……… いいんだ もういい だから願ったんだ そうだろ?」
「誰にも争ってほしくない そんな ささやかな願なんだ わかってくれるよね 女王」
「きみの魂の力は すばらしい もらっても いいよね? 僕のささやかな 願のために」
すると その時、碧唯の「だから僕の贄に」という言葉を 樹が遮り、説明を求めます。
話し合って了解を得なければ 文を贄にしないと言ったのに、碧唯は 約束を破ろうとしている。樹が 碧唯の贄になったのは 藍丸のためなのに、今 碧唯の命令で 藍丸が攻められている。当然、樹は 納得できません。
「これが平和のためなんですか? 青龍を滅ぼすとかいうのもなんか違うんじゃ」
「そりゃ俺だって 青龍は大嫌いだったけど 藍丸さまが あんなに…」
自分に歯向かう 樹に対し、碧唯は 冷酷な仕打ちを下します。用済みだと言って 樹を切り捨てたのです。
「いいんだもう 僕には 新しい 素晴らしい贄がいる これで 僕の願も」
「…ともすれば はじめの蛇よりも」
だけど そもそも、碧唯は 文を贄にすることはできません。なぜなら―――
「油断したようですね 碧唯さま」
「私はあなたのものにはならない もう売約済みです」
そして、倒れている樹に「用済み」などと ひどいことを言う貴方には、どちらにせよ 身を預けることはない、と言いました。
「私を馬鹿だと侮るのは あなたの自由ですが」
「こちらは一切の油断無く 予定どおり粛々と やらせていただきます」
文の呼びかけに応え、玖太郎が現れます。
一方、熱い志を胸に 厳しい戦いを何とか耐えていた 藍丸隊の方には、鉱一やタカヤたち「玄武門 掃除屋一同」が 加勢してくれました。
藍丸隊と玄武の 大逆襲が、今 始まる――――――!?
贄と依代、の関係になった 文と玖太郎の絆は、一層 強く、固く、揺るぎないものへと 変わっていることが、よく分かりました。
そして、藍丸隊の絆も また素晴らしく、彼らの 青龍を想う気持ちに 思わずウルッとしてしまいます…!
鉱一やタカヤたちが 藍丸隊のピンチを救ってくれる、という 良い意味での予想外の展開、最高です!!
大逆襲が始まり 一気に碧唯を追い詰め――― となってほしいけれど しかし、碧唯は そう簡単な敵ではないでしょうから、どうなるのか 続きが気になりますね。
5月号の第56話を 早く読みたいです!!!!