Betsucomi 4月号のクイーンズ・クオリティ21話の感想です 
クイーンズ・クオリティ 第21話 最富 キョウスケ 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください！ 
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ネタバレ大丈夫ですか？
単行本派の方、まだ発売されていない 5巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
親ムシを倒すため、アタルを救い出すため、黒の女王を殺す―――
以前にも増して 玖太郎を信じ、精神の奥へと進んでいく文は、『怖い』という感情がなくなっていますね。
ただ『あの子がいる所へ』と、伸ばした手からも 文の力強さを感じました。
「下がりなさい 必要ない あの子の始末は 私がします」
語りかけてくる 白の女王へ、そう言い放つ文からは 迷いも一切ないことが伝わってきます。
しかし、黒の女王を始末する方法に気付いた 文は、
白の女王とは何者なのか を知る「資格」を得た……とは一体？
「真の女王の力の一部を 私が預かっています だから完全な真にはなれない あなたが成るのは…
そうね精々 「鈍色の女王」といったところかしら」
真の女王の力の一部を預かっていることと、白の女王が何者なのかという謎は、
密接に関係している ということなのでしょうか？
二番目の黒い扉に辿り着き、黒の女王と向き合う文は、なぜ そんなにも恐れずいられるのだろう…、と、
とても不思議に思いながら 読み進めていました。
だけど、黒の女王の本当の名前、それに気付くことが出来た 文は今、
恐れる必要なんて なくなっていたのですね。
「殺せないよね わたしのこと やさしい子だもの 私は殺すよ 今から 黒の女王の あたなたを この手で」
黒の女王を「殺す」とは どういう意味なのか？
それは 黒の女王の悪意を取り払い、本当の黒の女王を 自分に還すことだったのですね。
こっそり ちょっとずつ、文の心のすみっこにあった「絶望」が入っている扉―――
その扉に 文が飛び込まないよう、扉を見張り、隠し、文を守っていた 黒の女王の本当の名前は「“自尊心”」
『わたしがわたしで あるための いちばん大切な感情』
「ふみ すきよ あなた いいこ」
自分の感情を認めること、自分を愛おしむこと、そして 絶望を恐れるあまり自尊心を傷つけないこと。
それは 文だけの話ではなくて、誰にでも当てはまる、
誰もが大切に 自身の胸に秘めておかなければいけないことだなぁ、と思いました。
また ひとつ、この作品に大事なことを教えてもらえた気がします。
無事に 玖太郎の元へ帰ってきた文の姿が、とっても美しく、さらに カッコいい！！
……ただ、手に持っているのものは やっぱり、棒たわし なのですね。
なんて思っていたら、黒の女王が力を貸してくれると 大剣に！！？？
あまりの急激なレベルアップに驚きを隠せません。
だって 棒たわしが大剣になるんですよ！？ すご過ぎるじゃないですか！！ 
でも それくらい、自尊心は戦う糧になる、自分の大きな力になる、ということが表現されているのかなぁ。
文は とてもとても頼もしい、素晴らしい力を貸してもらえるようになったのですね。
「アタル あなたが望んだ 黒の女王は もういません
この「鈍色」の女王の力をもって あなたを ぶっとばします」
鈍色の女王となり、出で立ちも変わり、顔を上げて 真っ直ぐにアタルと向き合う文は、
その力で きっとアタルを救い出してくれるはず！！
何も疑うことなく、そう信じることが出来た 今回のラストでした。
『黒の女王編、クライマックス―――。』ということで、
次回は さらに美しくカッコいい文を見ることができるのでしょうね！！
そして、文と玖太郎が 無事に会えたことを、もっともっと たくさん、
2人に ゆっくり味わってほしいなぁ、と思ってしまいます 
それから、可愛らしい姿の黒の女王と 文は、どんな何を約束したのでしょう？
とても気になり、5月号が とても待ち遠しいです！！！！
「鈍色の女王」となった文に、今後「真の女王」になるため 何が待ち受けているのか、目が離せません…！
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