LaLa(ララ)5月号の天堂家物語26話の感想です
天堂家物語 第二十六話 斎藤けん 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 6巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
らんをお風呂に連れて行ってくれた 立花さん、らんの体に 変化があったことを知って、
さすがに 狼狽えてますね。知らぬ間に 大人の体に近づいていたのですもんね。
一方、ただボンヤリとしていた らんでしたが、雅人に「道具」だと言われてしまった ショックで、
動くことも 喋ることも、できなかっただけなのでしょうね…。
ようやく、悲しみの涙を流すことができた らんに対し、このタイミングで、
立花さんが「お願いしたいことがございます」と言い出したのは、
励ましの意味もあるのかな…… なんて思いました。
19歳の時 戦場で左手を失った立花さんにとって、天堂家の書生になることを 勧めてくれた
上官の 貴人様は、本当に、心から 尊敬できる恩人だったのでしょうね。
また 貴人様も、立花さんを 心より信頼していたから、天堂家には 内密の頼み事、
雅人の母 ちづる様のお世話を、立花さんにお願いしたのだろうなぁ、と思います。
そうして、ちづる様を支えていた 立花さんは、産まれてきた雅人のことも見守り 教え導いていくうちに、
みるみる成長していった 雅人の逞しさから、尊敬する貴人様の面影を 感じていたのでしょうか。
貴人様が戦死し 天堂家を追われた後も、ちづる様と雅人を 支え続けた立花さん。
そんな頼もしい立花さんが、天堂家に迎えられたことを 喜んで報告してきたとなると、
雅人は 何の不安も持たずに、天堂家の離れでの暮らしを スタートさせたかもしれませんね…。
「――私は 貴人様の遺書の通り 天堂家で暮らすことが お2人にとって最善なのだと 信じていました
私の考えは 間違っていたのです
ちづる様は 2年前 この離れで 首を斬られて 惨殺されました
当時は 名家での 猟奇殺人と 世間を騒がせました
犯人は 未だ捕まっておりません が ちづる様を殺したのは 天堂家の人間です
雅人様は 他の何を犠牲にしても 必ず犯人を見つけ出し 復讐すると仰いました
私は 雅人様に協力することを 誓いました」
責任を感じ、どのような結末になろうとも、雅人の罪を 全て背負うつもりの立花さんが、
気がかりなのは ただ1つ、復讐を終えた 雅人のこと、なのですね……。
どこまでも 雅人のことを第一に考えている立花さんの献身さや、責任感の強さは、
とても立派だと思うけれど 少し怖いくらいだな…、と感じてしまいました。
それほど 雅人の未来を考えている立花さんに、頭を下げられた らんは、どのような選択をするのか―――
「…復讐を終えた後 雅人様は 生きる意味を失うでしょう
私は あなたに 雅人様を 支えていただきたいのです
お願い致します 雅人様を 救って下さい」
らんは 立花さんに、一体 何と答えるのか、次回6月号の27話が 気になって仕方ありません……!!