LaLa(ララ)3月号の天堂家物語41話の感想です
天堂家物語 第四十一話 斎藤けん 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
雅人は 晶を脅し、周のところへ 辿り着きました。
晶を人質に取られているので、大人しくする 周―――
「成る程 同じ顔だな」
「片割れ お前が 首謀者か」
「随分と ここに来るのが早いじゃねえか」
「迷わず 軽井沢に向かったのか」
「お兄様には 大事な“お勤め”があると聞いていたんだが」
「まさか それよりも大事な道具をお持ちとは」
「よく目を開けて答えろ」
「俺に従うか 否か」
短刀の鞘を 晶の目の前で抜く 雅人に、周は 従うしかありません。
その頃、誰もいない 監禁部屋で、ぐで~~~っ としている らん。
頭が痛くて 身を起こすのも やっと… の状態です。
『酒を飲まされて 雅人様の話をして』
『その後の記憶が無い』
『違う』
『そんなこと 望んでない』
『道具として役に立てれば それでいい』
らんは 逃げるため 体を動かそうとするけれど、相変わらず きつく縄で縛られているし、出られそうな場所も 見当たらず……
心が折れそうになっている らんが 思うことは、やはり 雅人のことでした。
すると その時、助けにきてくれた 雅人の姿が―――!!!!
らんを見つけることができた 雅人は、用済みと言わんばかりに 乱暴に晶を手放し、すぐに らんのもとへと 駆け寄ります。
雅人のおかげで 拘束から解放された らんは、震えながら 雅人に抱きつきました。
そんな らんを、愛おしそうに ぎゅう と抱き返し、そのまま抱き上げ 立ち去ろうとした 雅人に対し、周は…
「…この騒ぎ 母屋の人間に知られるぞ」
「自分の立場が わかっているのか」
「家に囚われた 亡者どもめ」
「この呪われた 暗窟で」
「断獄の刻を 待つがいい」
……
ひとまず 井戸へ移動して、水を飲み 一息つくことができた らん。
黙って見下ろす 雅人に、「すいま せん でした…」と 謝罪します。
しかし、らんの手首には 痛々しい縄の痕があり―――
「変なお香を かがされて… 縛られて 体の自由を奪われました」
「頬の傷を舐められて 服 をっ」
らんの腕を引っ張り、抱きしめ、頬に手を添え、傷に口づける 雅人。
「…誰と 何をしようが お前の勝手だが」
「この傷は 俺だけのものだ」
「誰にも触らせるな」
そう言った 直後、雅人が突然 倒れてしまい…………!?
一方 晶は、雅人への恐怖で泣きじゃくり 周にしがみついて――――――
「あんな恐ろしいお兄様 いらない」
「私 あんたがいればいいわ」
「ずっと 一緒よ 周」