別冊フレンド6月号の 午前0時 、キスしに来てよ 45話の感想です
午前0時 、キスしに来てよ STORY.45 みきもと凛 先生 著
ネタバレありの感想です。ご注意ください!
ピアノ留学へ旅立つ前に 楓に会いたくて、駆け出した 日奈々。
玄関で熱いキスを交わした 2人は、一夜を共にし ついに結ばれました。
そして 翌朝、恥ずかしくなって 思わず顔を隠してしまう 日奈々だったけど―――?
「あの…」
「幸せです」
笑顔を見せてくれた 日奈々の可愛さのせいで、骨抜きになってしまう 楓でした…♡
「あの 日奈々さん…?」
「朝食が 作りづらいだけど…」
「………」
「だって… 離れたくないです」
「食べたら 帰らないといけないじゃないですか」
『!! 甘えてきたっっ』
『もっぺん 抱いたろかっっ!!!』
「!」
「お言葉に甘えて」
……
「!」
「そうですね」
「ソリストになって 世界中で演奏できたらなって思ってます」
「それが叶わなくても スタジオミュージシャンとか 曲を作ったりとか」
「ピアノの技量で 食べていけるようになりたいです」
「オレかー」
「現状維持を望んでいるけど 欲をいえば やっぱアカデミー賞かな」
「オレを つくってくれる人たちと 支えてくれる人たちが」
「どれだけ すごいか 証明したいから」
「―――って キザだけど 真面目に思ってます。」
パチ と手を合わせ、笑い合う 日奈々と楓です――――――
別冊フレンド8月号 午前0時 、キスしに来てよ STORY.45 後半
『現実は おとぎ話のようには いかない』
『ずっと そう思っていたけれど』
『もしかしたら ちょっと ちがうのかもって 最近感じ始めていて』
『大切な人が そばにいてくれるならば』
『強く 勇気をもって どこへでも 進んでいける』
『それって たぶん』
『おとぎ話と同じくらい ステキなことだと思うから』
……
ピアノ留学のため ドイツに渡った日奈々は、無事 試験に合格し、1年半後には コンクールで3位、という 輝かしい成長を遂げました。
日奈々の活躍を ネットでチェックしている あーちゃんは、幼なじみとして 喜んでくれています。
柊さんと茂ちゃんの 結婚式に参列するため、一時帰国した 日奈々。
お世話になった恩人の慶事を祝った後、久々に再会できた 楓と、2人きりになれました。
「えっ そうなの!?」
「じゃ 最後に寄ってかないとね」
……
思い出の場所の映画館は やっぱり貸し切り状態で、映画が始まる前に ゆっくりお話する、日奈々と楓。
「初めて2人で来たのは 4年前かな 長かったような あっという間だったような」
「今や海外でピアノ弾いて コンクールにまで出ちゃってるね」
「えへへ 信じられないですね」
「正直 たまにホームシックになったりするんですが 弾けば弾くほど もっとうまくなりたいって 強く思います」
実は 楓からも、日奈々に 伝えたいことがあります。
それは、日本アカデミー賞 主演男優賞にノミネートされた、という 嬉しい報告。
「ありがと」
「これからも 駆けまくっていこうね 未来の奥さん」
……
「これから新しい映画撮影に入るんだけど」
「何もしなくても 役作りバッチリなんだ」
思い出の映画館で笑い合ってから しばらくの年数が経ち、音楽家になった日奈々が 27歳の時、2人は 入籍を発表したのでした―――
とっても夢があるのに どこか現実的でもあった シンデレラストーリー、ついに 完結ですね。
作品と現実が リンクしていたり、ラストに高校生すずちゃんが登場して 物語を締めくくってくれていたりと、最後の最後まで 予想を超える意外な展開に、たくさん ワクワクさせてもらいました!!
日奈々と楓、2人の恋を見守ることができて よかったなぁ、と心から思える 素敵なハッピーエンド…… 最高です!!!!