Betsucomi 3月号のクイーンズ・クオリティ32話の感想です
クイーンズ・クオリティ 第32話 最富 キョウスケ 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
別窓で記事がでます
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ネタバレ大丈夫ですか?
単行本派の方、まだ発売されていない 7巻の内容を書いていますので、ご注意ください。
玖太郎と文の名を 苦しそうな声で呼んでいた、「蝙蝠」という 強い幽霊のことを、
なぜか 知っているような気がしている文…。その感覚は きっと、間違っていないのでしょうね…。
まさか もう、その「蝙蝠」が アタル達を襲うとは、不安すぎる展開。
玖太郎は目覚めて だいぶ落ち着いたとのことでしたが、まだ全快ではないし 戎具も出ないし……。
そうですよね! 太ももの膝枕に 幻想を抱きすぎるのは、よくないですよね!
「しかし あまり時間もありませんニュ あなたには早く回復し さらに成長していただかねば
「蝙蝠」を鎮めるために 「鈍色の女王」のお嬢さんと 若さまのお力がきっと必要になります」
玖太郎の心の中の 恐怖や嫌悪、絶望の想像、そして 自分を責めたてる声。
それを鏡のように映し出していた 蝙蝠が、なぜ 最初に玖太郎に近づいたのか―――
その理由を話している時の 白猫さんは、少し苦しそうだな… なんて気がしました。
「彼はあなたと よく似た者だからです」
「若さま 蝙蝠も あなたのように まじめで 努力家で
ただ自分の弱さが許せないだけの 優しい男でしたよ」
玖太郎と同じように 自分の弱さが許せなかった、その弱さを狙われ 呪いを打ち込まれ、
運命を狂わされて 今では苦しみを増やすだけの怪物に……。
蝙蝠について 聞けば聞くほど、悲しい気持ちになります。
「若さま 自分に厳しいつもりで いまの自分を蔑ろにする癖は
心の成長を阻み希望を枯れさせる 想像以上の悪癖ですニュ」
なぜか蝙蝠のことを 詳しく知っている白猫さんは、玖太郎が 蝙蝠のようにならないよう、とても心配し、
そして 同時に、玖太郎と文が一緒なら 絶対に大丈夫だと信じてくれているのだろうな、と思いました。
「お2人なら必ず越えてゆけます あなたがたは われらの宝ですニュ」
われら というのは、白猫さんの他に 誰を含めている言葉なのか分かりませんけれど、
先に向かって 時間を稼ぐと言い、アタル達のところへ向かう直前の 白猫さんの優しい表情からは、
文と玖太郎のことを 心から大事に想ってくれていると、とても伝わってきますね。
いきなり 文がハレンチ…! ではなく、玖太郎の傷を治そうとする 文の頼もしさ!
すごく すごく素敵で、その温かい言葉と空気に 思わずジーンとしちゃいました。
「玖太郎さまは 自分に厳しくて 同じように 私にも厳しいけど
私が頑張ったら すぐに 「いいこだ」って ほめてくれます それがとっても嬉しくて また頑張れます」
「ご自身にも「いいこだ」って言ってほしいです いっぱいいっぱい頑張ってるもの
でも すぐには言えないと思いますので かわりに私が言います 私の意識 うけとってくださいね」
文のおかげで 玖太郎は回復しているし、戎具の心配も なさそうですが、
しかし、蝙蝠の正体は 玖太郎の父、弥太郎だという 衝撃の事実―――
その事実を 玖太郎と文が知ったら……、って思うと 続きが怖くなってしまいます。
タカヤの「約束どおり おまえを殺しにきたぞ」という言葉が、また何だか 切なくて…。
大きな試練を 越えていかなければいけない、文と 玖太郎。
どうなるのか 怖いけれど、目が離せません!! 次号 必見の巻頭カラーが待ち遠しいです!!
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