ベツコミ10月号の クイーンズ・クオリティ 60話の感想です
クイーンズ・クオリティ 第60話 最富 キョウスケ 先生 著
ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!
「…文 あいつが」
「…泣いてる 俺の中で 泣いてるんだ」
初めての蛇喰いの影響が出て、玖太郎も 苦しみ出します。
しかし、病院へ行くことは嫌がる 玖太郎。文がいないと ダメなんだ、と言って―――
車を運転するタカヤは すぐに家に戻ることを決め、文と玖太郎を 2人きりにさせ、玖太郎のことを 文に託しました。
心配で そわそわしてしまう タカヤと違い、睦さんは 余裕そうです。その理由は…
「余裕ってわけでもないけど」
「思いのほか 文ちゃんの心音が 落ち着いてるから」
「あるでしょ 逑だけが なんとなく感じることって」
……
紋章が 身体いっぱいに出て、やけどみたいに 赤くなっている、玖太郎の体。
とても痛くて 苦しむ玖太郎ですが、文に「さわって」と頼みます。
そんなことをしては、ますます痛くなって 辛いはず。それでも、「いいから」と―――
「さっきまで苦しかったし 痛かったのに もう感覚がない」
「あいつが 蛇が 消えかけてる」
「思い出すことが あまりに苦痛で 痛みに耐えられず 血溜まりの中で倒れてる」
「もう 諦めかけてる こんなに苦しまなければ 思い出せない 「きっと よくないこと」を 知らずに死んでしまえるなら」
「それでいい こんなにも楽になれる と」
「駄目だ あいつを死なせるな」
「あいつが死んだら 敵の蛇に対抗する手段を失う 俺たちに必要なんだ」
「死なせないために 痛みで目を覚まさせるんだ 俺はもう覚悟決めた あいつに付き合う」
「さいごまで だから文 頼むもっと」
玖太郎の意志を尊重し、玖太郎が どれだけ痛がっても、玖太郎の体に触る 文。
すると、痛みに驚いて 蛇が起きました。
玖太郎は 蛇に、「逃げるな」「苦しくても 手を伸ばせ」と 訴えます。
「あんなに願ったじゃないか 「思い出したいことがある」 自分が存在する理由がわかると思ったからだろ」
「俺も知りたいよ おまえが一体なんなのか なんで おまえが俺の中にいたのか」
「さいごまで おまえに付き合ってやる 苦しみも痛みも 一緒に」
「手を伸ばせ 蛇 より苦しいほうに伸ばすんだ 苦しいのは」
「今の自分が変わってしまうから おびえる自分が抵抗してんだ でもおまえは 先に行きたいと望んでる」
「振り切れ」
「自分の あるべき姿を 選びとれ その手で」
玖太郎の言葉に応え 蛇は、苦しみに耐え 手を伸ばし、「思い出したい」ことを 思い出しました。
その記憶とは――――――――――――