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ベツコミ11月号の クイーンズ・クオリティ 61話の感想です

クイーンズ・クオリティ 第61話 最富 キョウスケ 先生 著

ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!

無事に 初めての蛇喰いを乗り越えた、玖太郎の中の 蛇。

玖太郎は 彼に聞きたいことがあるけれど、今は まだ、聞けるときでは ないようです。

『――――――あの光景は  あの女の人は―――』

『俺には知るすべもない 待つしかないか…』

立ち去ろうとする 玖太郎を呼び止め、蛇が 問いかけます。おまえの願は 変わらないのか、と。

「「己が己のままであること」 「さいごまで」」

「考える時間はあったな」

「どれほど傲慢な 畏れおおい願なのか その意味が わかったはずだ」

「それでもおまえは 変わらずに願うのか」

「願うよ」
「…そうか わかった」

   ……

堀北家で 青龍と玄武の食事会が行われる日、早めの時間に アタルがやって来ました。

アタルは、玖太郎と文と 話したいことがあるのです。

「ぶっちゃけ きくけど 玖  俺に蛇 ついてない?」
「…え?  なんで そんなこと」

「気にして 当然じゃねえの」

「おまえらが出会った 最初の「蛇」 朱雀の「銀のうみへび」とかいう奴は」

「俺の心間にいたんだろ」

『…そういえば…』

「そうだな 気になるのも無理ない  正直に言う」

「いまアタルから 蛇の気配は 全く感じない  …ただ」

「いま中の蛇が弱ってるし  そもそも俺の蛇を感じる力にムラがある  …青龍の蛇は やばい位に感じたけど」

「碧唯さんの側にいた「セイラ」って人 蛇持ちだったらしいけど わからなかったし  青龍の樹さんも…」

「青龍の蛇の「贄」だったのに  蛇の気配とか なにも…」

「…「贄」」

「…その「贄」ってやつだったんじゃねえのかな  ムシ遣いって そういう… 「使い捨て」みたいなところ あったしさ」

「力を つかう度に 身体の中を喰われてる感じがした」

「同時に妙な高揚感もあって  中から誰かに見られてるような感じも」

「…力が なくなった今も」

「…まだ時々 自分の中に なんかいるんじゃないかって」

「怖くなる 時々  どうしようもなく」

「俺は「朱雀」の  末端のムシ遣いだった  使い捨てられたつもりがまだ」

「アタル…」
「蛇の「贄」として使われてる 可能性はゼロじゃねえだろ玖」

そういう俺が 玄武にいるのは――――――

その先に 何を言おうとしているか、察した玖太郎は アタルの言葉を遮り、その場での回答を避けました。

食事会でも、この場に自分がいるのは 邪魔ではないか、と思ってしまう アタル。

当然、玄武のみんなも 青龍のみんなも、そんなふうに思う わけがないのに……。

暗い表情を浮かべる アタルを、玖太郎は 買い出しを口実にして 外へ連れ出します。

そして 歩きながら、自分の気持ちを 伝えました。頼りにしているアタルが いなくなると 困る、と―――

「面倒なこと考えずに ここにいろよ 俺はおまえが「贄」ってことは ないと思う」

「贄はあんまり 物考えなくなるらしいし」

「玄武に迷惑かけるんじゃないかとか  ゴチャゴチャ悩んで 辛そうな奴は 贄じゃないよ」

100% 絶対に贄ではない、とは 言えない。それでも 玖太郎の言葉のおかげで、アタルの心は 軽くなったはずです。

ところが その直後、朱雀門の「柳」が現れ アタルを――――――!?

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