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ベツコミ8月号の クイーンズ・クオリティ 58話の感想です

クイーンズ・クオリティ 第58話 最富 キョウスケ 先生 著

ネタバレありの感想ですので、ご注意ください!

鉱一と 藍丸が、碧唯の魂と 樹のことを ちゃんと救ってくれた、と 文からの報告を受け、安心する 玖太郎。

そうして いよいよ、青龍の蛇との 再戦に挑みます。

しかし、依代(碧唯)の心間から 離れているため、すでに青龍の蛇は 満身創痍の状態。

依代や人間の願などを 雑に扱った蛇の末路だ、自業自得だと 玄武の蛇は言いました。

そして 今、玖太郎と契約をした 玄武の蛇の力は、以前とは比べものにならないほど 強くなっています。

圧倒的な 力の差を悟り、途端に弱気になる 青龍の蛇。

そんな強い依代を引き当てて ずるい、僕は 運が悪かった、脆弱な依代しか 得られなかった、などと 泣きながら言い始めたのです。

「あんな弱い クズみたいな 「こんな願の叶え方は 間違ってる」 「争いを消すために 何してもいいわけじゃない」 契約したのに すぐ願を 疑って潰れて」

「…なんで  僕の願は すばらしいのに 「争いを無くして 平和な世の中を」 「争いと 争いの原因を 消してしまおう」 これ以上の願なんか ないはずだ 人類の究極の願だ  僕こそが」

「僕こそが 白とまじわるのに ふさわしいんだ  僕を生んだ はじめの蛇よりも  僕のほうが」

「僕こそが さいごの蛇になるべきだし  僕の願が 叶えられるべきなんだ」

「おまえなんかに 喰われてたまるか  簡単に 思い通りになると おもうなよ!」

逃げる 青龍の蛇を、玖太郎は すぐには追いかけません。

敵だからといって すぐにジャッジせず、落ち着いた頃に 別の見え方ができることを 期待しているからです。

善悪、白黒、「良い」か「悪い」か――― そういった烙印を押さなきゃいけない ものごとは、本当は そんなに多くはないと思う。そう考えるからです。

「いろんな事を 白黒じゃなく できれば 「そういうものなんだ」って 置いておけたらいいなと思う」

そして、人間の考えることは よく分からない、と 面倒くさそうに言う 玄武の蛇に対し、玖太郎は……

「理解しようとしてくれよ  そういう契約だろ」

「これも俺の願の一部だ  味わって ちゃんと喰え」

   ……

女王の加護がついている 玖太郎たちの特別な心間は、青龍の蛇が何をしても 壊れることはありません。

少し落ち着いた 青龍の蛇を、「むかし家族で行った ホテルの図書室」をイメージして作った場所へ、誘った 玖太郎。

静かな図書室で 2人は、ソファに並んで座り 穏やかに話を始めました。

そして、青龍の蛇が 心から「争いのない世の中」を望んでいたことを、碧唯の願を叶えるために 必死だったことを、玖太郎は 知ったのです。

共感し 間違いを指摘し、でも諦めることはないと言って 寄り添ってくれる玖太郎に、青龍の蛇は 体を預け―――

「だから  悲しまなくて いいんだよ  青龍の蛇」

「あなたが精一杯 叶えようとした願も  あなたのことも 俺は忘れない」

「あなたの願は 俺の願の一部になる」

「…ふふ  おかしいな  意外と悪い気がしない」

「これから喰われるというのにな」

「だいじょうぶ 一瞬だ  痛くないよ」
「おやすみ  青龍の蛇」

   ……

青龍の蛇の捕食 及び吸収を完了、依代は救出 作戦成功、という報告が 玖太郎から来て、喜ぶ 玄武の仲間たち。

すぐに 睦さんは、鉱一に連絡をして 撤収を伝えます。

ところが、鉱一 藍丸 樹、そして 文の前に、この騒動の黒幕 朱雀門が立ち塞がり――――――!?

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